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六角レンチ対応ボルトをセラミックスで再現!
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春の陽気とともに桜が各地で満開を迎え、街も心もぱっと明るくなる季節となりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
いよいよ新年度がスタートし、私たちの現場も新たな挑戦に満ちています。
寒暖差も和らぐ季節です。気分爽快!頑張ってまいりましょう!!
お客様よりいただきましたお問合せに関する情報を【Challenge記録】として毎月2回、皆様に発信させていただいております。
どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。
さて、セラミックスが関係する最新情報です。
ジュネーブで開催されたWatches & Wondersフェアで、シャネルが5年の研究を経て開発したダークブルーのセラミック製高級腕時計「J12 Blue」を発表しました。セラミックスの耐傷性や軽量性、高級感が評価されているようです。
また、スペインのCevisama 2025では、屋内外の連続性を重視したデザインの大判タイルや、エネルギー効率が高い素材など、セラミックス業界の最新トレンドが紹介されました。持続可能社会への取り組みとして、廃棄されたセラミック製品の93%がリサイクルでき、原材料を81万トン節約できるなどの成果が報告されているとのことです。
これらのニュースは、セラミックスは、多様な分野で革新的な素材として注目され、新たな素材開発や部品開発が期待されていることを示していると思います。
今回は、耐久性、耐熱性、絶縁性でお困りのお客様に対してセラミックスで試作提案した【六角レンチ対応ボルトをセラミックスで再現!】というタイトルで“精密加工にチャレンジしたホットな試作事例”をご紹介いたします。
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今回は、お客様から、高度環境で使用するボルトの相談を受けました。金属では変形や溶融してしまうのだそうです。社内で検討をしたところ、六角レンチで締めこむことが必要となり、切削で、六角穴の加工方法を考えなければならなくなりました。
形状はある程度出せるけれども、ネジの長さも30㎜あるため、焼成時の変形などいろいろな点において今までにない案件として、技術でチャレンジしました。
結果、収縮率と変形を計算しながら、治工具を調整して製作した製品は、“精密加工の限界に挑んだ”なかなかの試作事例となりました。「この案件にチャレンジしたことで、次につながる技術向上ができた」と現場の技術者はとても喜んでおりました。
お客様へは無事に納入することができ、現在、使用していただいている状況です。
今後も、半導体製造装置、炉内機構部品、焼成治具の固定部品など高温環境で使用するボルトや、高電圧を扱う装置の内部固定、電子顕微鏡や分析機器内の固定具に、また化学耐性として、化学反応槽、バイオ系装置、クリーンルーム内治具、さらには非金属材料が求められるMRI装置周辺、磁場干渉を避けたい実験機器半導体・液晶製造ライン、医薬品製造装置など、いろいろな分野でこの技術が活かされるはずです。
これからもお客様の課題に真摯に向き合い、セラミックスの特性を活かしたご提案及び新製品・新技術開発に努めて、皆様の課題解決のお役に立ちたいと考えて活動を続けておりますので、どうぞ、末永くよろしくお願い致します。
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