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バイオガス設備におけるセラミック活用について
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街路樹の緑がいっそう濃くなり、梅雨の気配が少しずつ近づいてくるこの季節。
傘の出番も増え始めましたが、梅雨入り前のこの時期は、集中して技術課題に取り組むにはうってつけのタイミングでもあります。
蒸し暑くなる前に一踏ん張りして、次のステップに進めていきましょう!!
お客様よりいただきましたお問合せに関する情報を【Challenge記録】として毎月2回、皆様に発信させていただいております。
どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。
先日、会食後に品川で乗り換えるところが、一つ先の高輪ゲートウェイという駅まで乗り過ごし、慌てて降りたのですが、高級な高層ビルの中にいるようなホームとなっていました。駅一体型の“実験都市”を目指す20年構想の大型開発プロジェクトの中心だけあって、近未来を感じさせるプラットフォームとなっていて興味がわきました。
この駅は、周辺開発総事業費が約6000億円で、スカイツリー総事業費650億円の約9倍です。最先端のエネルギー設備を多角的に整備し、駅舎内は、水素燃料電池システムを採用し、長期エネルギー保存ができ、災害時でも3日間、電気供給に関して心配はないとのこと。
また、ビルイン型バイオガス設備により、飲食店などの食品生ごみを日量約4tリサイクルして約70%の減量後、ガス化して発電やボイラー燃料に活用するといったCO2実質ゼロの街を目指しているようです。今後、リニアも通り夢のような街になることでしょう。
今回の情報発信は、【バイオガス設備におけるセラミック活用について】というタイトルで、高耐久な浄化システムに使用されるセラミックフィルターや、多孔質セラミックで作られたセラミック散気体など、微細粒子や微量不純物を除くことを目的としたセラミック試作の事例について紹介します。
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以前の情報発信で、「ポーラスセラミックスが優れた水浄化機能を持つ材料として注目されている」という話題を取り上げことがあります。
今回のお客様のご依頼はこのようなものです。「セラミック散気体やセラミックフィルターなどは、酸やアルカリ、熱にも耐性があり、長期間の使用にも適しているということで、環境への負荷を低減し、持続可能な浄化システムとして応用したい」
小ロットでの金属と多孔質セラミックスの組み合わせ品として、協力をさせていただきました。
セラミック単体だと、使用用途や使用方法など気にならないことも、装置に組み合わせることを考えながら寸法を検討していると、完成品の使用用途にまで興味が出て、とても勉強になりました。
少し気になったので【バイオガス設備におけるセラミック活用について】調べてみました。
細気泡生成:アルミナ(Al2O3)やシリコンカーバイド(SiC)などの多孔質セラミックで作られた散気体は、微細な気泡を均一に生成し、ガスの接触効率を高めるようです。
高い耐久性:温度や化学物質、機械的ストレスに強く、長寿命で維持コストを抑制できます。
効率向上・省エネ:微細気泡により溶存効率が上がり、曝気あるいはガス供給時のエネルギー使用量が削減できるメリットがあるようです。
TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)では、最先端の技術が結集されて、セラミックスが多く活用されているはずです。
今後も、お客様の課題に真摯に向き合い、セラミックスの特性を活かしたご提案及び新製品・新技術開発に努めて、皆様の課題解決のお役に立ちたいと考えて活動を続けておりますので、どうぞ末永くよろしくお願い致します。
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