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進化する5耐部品 ― 展示会から見えた現場のニーズ
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全国的に梅雨が明け、いよいよ本格的な夏が始まりました。
各地で猛暑日が続く中、先日開催された「機械要素技術展[東京]2025」では、暑さにもかかわらず、多くの方に当社ブース(上越ものづくり協議会)へご来場いただき、誠にありがとうございました。
直接ご意見を伺い、リアルな課題やニーズを共有できたことは、私たちにとって何よりの財産です。この場を借りて、心より御礼申し上げます。
今回のメルマガは、展示会で反響の大きかった5耐(耐熱・耐摩耗・耐久・UV耐性・化学耐性)に関連した事例と、そこから生まれた具体的な試作案件をご紹介いたします。
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◆ 展示会で浮かび上がった「5耐」ニーズの現在地
ブースでは「既存材料からセラミックに変えたい」という現場の声を数多くいただきました。
なかでも注目が集まったのが、過酷なプロセス環境における“複合耐性”の必要性です。
例として、以下のような具体的な相談が寄せられました。
・真空装置内で使われるガラスに代わり、耐熱・耐久が求められる絶縁セラミックカバー(耐熱+耐摩耗)
・半導体熱処理装置の耐酸性・安定性が求められるセラミックピン(化学耐性+耐熱)
・医療分析装置用の耐紫外線・耐久が求められるセラミック微細部品(UV耐性+耐摩耗)
いずれも、「5耐」が求められる中で、一つの材料で多機能を担うというテーマに対する現場の課題を背景に生まれた、試作依頼案件の事例です。
当社では、こうした声に応えるべく、セラミックスの成形技術・加工精度・複合化対応を強化中です。
協力加工ネットワークと連携し、サイズや形状の自由度を上げ、リードタイムを短縮することにも取り組んでおります。
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◆ 高性能セラミックスが選ばれる理由
近年では、99.5%以上の高純度アルミナに加え、炭化ケイ素(SIC)や窒化アルミ(AIN)など、より厳しい環境下で使用されるセラミックスの引き合いが増えています。
さらに、金属メタライズと組み合わせたセラミック部品の需要も拡大中。
真空・高圧環境下でも気密性・絶縁性を維持しながら、電気接続や信号伝達を可能にする構造部品は、水素エネルギーや次世代半導体装置で注目される存在です。
今回の展示会を通して、改めて感じたのは「現場の困りごとは、素材の進化で解決できる」ということ。
お客様の課題解決に貢献できるセラミックスの力を、今後も一層発信してまいります。
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読んでいただき、ありがとうございます。
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