セラミックの試作と短納期対応

株式会社セライズ

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セライズ営業のChallenge記録

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赤外域で高い反射率を示すアルミナ(Al2O3)材 2025年3月25日配信号

2025年06月26日

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赤外域で高い反射率を示すアルミナ(Al2O3)材

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先週末は気温が上がり、20℃を超えた所もあるようで、初夏のようでしたね。
桜のつぼみもふくらみ始め、今週は各地で開花宣言が出され、春がようやく訪れます。
新しい季節の訪れとともに、いよいよ新年度のスタートです。
新たな挑戦に向けて準備を進めて頑張ってまいりましょう!!

お客様よりいただきましたお問合せに関する情報を【Challenge記録】として毎月2回、皆様に情報発信をさせていただいております。
どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。

地球温暖化対策は、全世界的に進んでおらず深刻な状況にあり、テレビ等の報道でも、EVや再生可能エネルギーに関する話題を多く耳にします。これらを普及させるためには、エネルギー効率の向上と電力ロスの削減が課題ですが、解決策として、高効率のインバーター技術が欠かせないということになりますね。
高温・高電圧に耐えられる高耐圧・低損失材料が必要になるわけですが、ここで注目を浴びるのは、やはりセラミックスであると思います。

今回は、【アルミナ(Al2O3)材の絶縁性能を表面コーティングでカバー】というタイトルで、高出力化するために高電圧をかけるデバイスの絶縁部の試作案件について、ご紹介させていただきます。

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パワーデバイスの高電圧耐圧部品の試作依頼があり、アルミナで評価を進めていた部品について、試作品に高い電圧をかけた時に部分的に絶縁破壊が起きて使用できないという結果報告がありました。

原因について調べてみると、アルミナに高い電磁波が印加されると、内部や表面で電荷が蓄積されやすくなり、局所的な電界強度が上昇し、特定の部位で絶縁破壊が起きる可能性があることがわかりました。

形状的に肉薄で強度も必要であることから、コスト面でも有利なアルミナで試作をしましたが、アルミナは比較的高い誘電率(約9~10)を持つために、これが原因ではないか?との仮説から、ほかの材質も検討しました。しかし、ほかの材質では精度・強度・コスト面で問題があるためやはりアルミナで・・・ということになり、表面に誘電率が低い釉薬(ガラス質)をコーティングして試作し、現在、評価をしていただいている状況です。

今のところ問題はないようなので、ガラス質のコーティングにある程度の効果があることがわかりました。
ほかにも同じようなお問い合わせがあるため、提案を進めてみようと考えております。

今後もお客様の課題に真摯に向き合い、セラミックスの特性を活かしたご提案及び新製品・新技術開発に努めて、皆様の課題解決のお役に立ちたいと考えて活動を続けておりますので、どうぞ末永くよろしくお願い致します。

 

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