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工程見直しで進化するセラミック治工具の活用術
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日中は真夏のような陽気が感じられるようになり、連休を目前に控えたこの時期・・・現場でもどこか落ち着かない雰囲気が漂っているのではないでしょうか?
大型連休前ですので、ケガやミスを起こさないように気を引き締めてまいりましょう!!
お客様よりいただきましたお問合せに関する情報を【Challenge記録】として毎月2回、皆様に発信させていただいております。
どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。
先月、昨年4月から今年3月までのお客様からのお問い合せ内容を分析してみましたところ、一昨年前と比較して、製品開発案件が減少し、製品改良や製造工程の見直しに関する治工具関係のお問い合わせが増えたことが確認できました。
微細な溝・穴・複雑形状の加工技術に使用する治具や、耐熱・耐摩耗・耐酸化・耐薬品に優れたセラミックス製治具により、交換頻度を大幅に減らせたという案件も増えました。
この結果から、市場の動きが、新製品開発から、量産準備や見直し期間に移行していると思われます。
セラミック治工具は、近年の工程見直しやスマートファクトリー化の流れの中で、その高機能性と耐環境性から重要な役割を果たしています。
今回の情報発信は、工程改善、製造設備で検討されているセラミック事例について【工程見直しで進化するセラミック治工具の活用術】というタイトルで、セラミックスの特徴を活用した試作案件事例をご紹介いたします。
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まず、活用事例に入る前に、セラミック治工具の特徴を簡単に整理します。
高耐熱性:1500℃以上の高温にも耐えられる。
低熱膨張性:熱による寸法変化が小さく、精度が要求される工程に最適。
絶縁性:電気を通さないため、絶縁が必要な電気設備にも最適。
耐薬品性・耐摩耗性・耐久性:過酷な環境下でもサビや経年劣化がなく、長寿命を実現。
このようなセラミック特有の性能が、工程見直しに役立っております。
特に高温環境下での寸法安定性と耐熱サイクルへの強さが評価され、従来の金属治具からの置き換えを検討されるケースが増えています。
試作事例としては、光ファイバーのプリフォーム固定用治具や、製造工程でのファイバーの引き伸ばし(drawing)、コーティング硬化の際の加熱処理にアルミナやジルコニア治具を検討されるケースが増えています。
これらの見直しは、セラミックの熱伝導特性を利用して加熱を均一化してムラを抑え、作業効率を上げることを目的としたものだそうです。
我々もいろいろな形状にチャレンジして、学ぶことが多いです。
また、センサーの動作確認や校正には、安定した温度環境での加熱・冷却処理が必要で、特に熱電対やRTD(白金測温抵抗体)などの高精度センサーでは、微細な温度変動が精度に影響を与えるため、治具の品質が重要です。
加熱保持治具として、センサーの先端を安定した形状で加熱領域に位置決めして試作依頼をいただき、いろいろな形状を短納期で対応しております。
高温でも化学的変質がなく、長期使用による性能変化が少ないことがメリットとのこと。
これからもお客様の課題に真摯に向き合い、セラミックスの特性を活かしたご提案及び新製品・新技術開発に努めて、皆様の課題解決のお役に立ちたいと考えて活動を続けておりますので、どうぞ末永くよろしくお願い致します。
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