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素子社長よもやまばなし

6月|2024. June

「東京都知事選」

東京都知事選

さて、今回のテーマは7月7日投開票の「東京都知事選」です。
都民ではない方にも、ご一読いただければ幸いです。
なぜかと申しますと、東京はやはり日本の中心で、都政が国に影響を及ぼすことがたくさんあるからです。

 

都知事は、それだけ大事な役割を担っています。
その都知事選で、現職の小池百合子知事に対抗して蓮舫議員が出馬し、さらには50余名もの人が立候補し、候補者数は過去最高の56名になりました。

 

今回の候補者の中で、私が注目している人がいます。
メディアでは小池vs蓮舫ばかり取り上げられ、残念なことにメディアあまり出てこないのですが、安芸高田市の前市長の石丸伸二氏です。
YouTubeで議会の様子を配信し、話題になった市長です。

 

先日、石丸氏の『覚悟の論理』という本を読んでこの人にとても興味を持ちました。石丸氏は1982年8月12日生まれ、都知事選の時点では41歳です。元銀行員、政治経験ゼロで市長に立候補した人です。
安芸高田市で生まれた石丸氏ですが、幼いころから田舎特有の閉鎖的な空気が嫌いで、京都の大学に進学して銀行に入行しました。

 

ある日、当時の安芸高田市の市長が選挙法違反で、逮捕され辞職。
しかし、立候補しているのが副市長だけ。
というニュースを見て、
「この大事件に市民が『これまでの体制ではいかん』と思っていないわけがない。今だ、この機を逃してはいけない。今なら私にもできる」
と考え、ニュースを見た翌日には銀行に退職の意向を伝え、地元に飛んで帰ったそうです。

 

同書で、石丸氏はこう書いてます
「ひとたびその問題に対して、当時者意識が芽生えてしまえば、動き出さないわけにはいかない。それが人間の性なのではないでしょうか」
「ニュースを見てこれは自分の問題だと思い至った。中略 安芸高田市をなんとかしたい。それが私の心からの願いだ。であれば何とかやりとげるしかない。そう思ったのです」

 

安芸高田市民の「このままではいけない」という思いが、石丸市長誕生の引き金になったことはいうまでもありません。
市長になった石丸氏は、とにかく安芸高田市の財政難を市民にオープンにし、議会の様子をYouTubeで配信。なかでも居眠りをした議員に「恥を知れ!」と言った動画は、そこだけ切りとられて話題になりました。

 

その後、市民がだんだんと議会に興味を持ち、議員の働きに注目するようになります。市民が、自分たちの町に関心持つことでしっかり働いてくれる議員を選ばないといけないと思うようになりました。

 

同書の中でも
「正しい事を言う政治家になると決めた」
という石丸氏の言葉が一番、私の印象に残っています。
日本の政治不信が何十年も続いています。でもこういう志をもった人が今の政治を変えてくれるのではないかと、とても希望がもてました。

 

ぜひ、このような人に都知事になってもらい、都政を変えてほしい、ゆくゆくは国政に出てほしい、と切に思います。

 

現在、国の政治は「献金問題」ばかりで取り沙汰されています。
そして、一向に進まない能登半島の復興。
私たちも、まずは地域の問題を自分のこととして興味を持つことがなにより大事で、私たちが議会を監視することで、しっかり仕事をしてくれる政治家を選出していきたいですね。

 

引用 「覚悟の論理 戦略的に考えればおのずと決まる」
石丸伸二・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン社

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