昨年掲載したコラムを読み返したら「雪が少なく・・・」ということが書いてありました。
今年はそういうわけにはいかなかったですね。2月4日から、セライズの工場がある上越でも、久しぶりに大雪になりました。社員一同、雪かきをして出勤しております。
そんな中、2月5日~7日と、14日~16日に、東京で2種類の展示会に出展しました。今回は2つとも新しい試みでの出展です。
私は2025年の社員への年頭挨拶で、
「今年はチャレンジする年にしましょう」
と話しました。
その第1弾が、2月5日~7日の「テクニカルショウヨコハマ2025」への出展です。
「製造現場が展示ブースに出現します。セラミック女子がご説明します」
とお客様にアピールしました。
ここに至るまでの説明をします。
展示ブースを施工してくれた会社の担当の方と、
「今まではセラミックをただ並べるだけの展示だったので、いつもとは違う方法を」
といろいろ検討している中で、「当社は現場に女性が多い」という話題から「セラミック女子」で行ってみたらどうか?という話になりました。このような発想は、私自身にはありませんでした。
でも、思えば確かに、工場を見学されたお客様は一様に「セライズさんは女性が多いですね」とびっくりされます。一方で、工場に来られたことがないお客様は、納品されたセラミックを女性が作っているとは思っていないでしょう。
ですから、今回は「セラミック女子」をテーマにやってみようということになったのです。
また、「製造現場を飛び出してお客様の生の声を聞いてみたい」と展示会に出て来場者に説明してくれた女性社員たちのチャレンジ精神は、とても頼もしく思いました。
今回の展示ブースは、周りのブースと全く違いました。ポイントは3つ。
(1) 「白」が基調になっていること
(2) 壁面にイラストがあること
(3) 社名ではなく「セラミック」を前面に出したこと
この展示の仕方は、ある展示会の運営に携わる方に褒められました。
「中小企業は、社名を前面に出すが、そもそも社名が知られていないので意味がありません。セライズのブースは、社名よりも【セラミック】を前面に出しているのが斬新で、このような展示方法は、他社は意外とやらないものです」
と。
確かに、大企業は社名でお客様を呼べますが、中小企業はそうはいきません。
そういう意味でも今回の展示会のブースは、来場者の目を惹いたようです。
成果としては、3日で100件もの新規のお客様とやり取りができました。すでに数社から引き合いをもらっています。
また、何よりチャレンジしてくれた女性社員2人が、いろいろなことを学んでくれたこと、その学んだことを現場に持ち帰ってくれることが、セライズの財産にもなります。今後もそういう社員がどんどん出て来てくれることを期待しています。
また、[素 MOTO]でも、2月14日~16日に国立代々木競技場で開催された「ニューエナジー」というクリエイティブなイベントに参加しました。
このイベントは、デザイナーの卵の人たちや、さまざまなブランドが一同に会すものです。今年は数年に一度の大イベント。代々木第一体育館で開催することになりました。実に約470のブランドが集まりました。
[素 MOTO]では、初めての物販も行いました。お花がメインの展示なので、お花屋さんだと思ったお客様が足を止めてくださったところに、
「[素 MOTO]の花器を使うと、お花が長持ちします」
とご説明することで、興味を持っていただきました。
また、セラミックの白い硯は
「海外ネットに載せませんか? 海外で絶対売れます」
という提案も頂戴しました。
現在、フラワーアレンジメントで使われている、花を挿す吸水性フォーム(園芸用吸水スポンジ)が、一部の販売店で店頭から消えたようだと耳にしました。MOTOの花器は吸水性フォームに比べると価格は高くなりますが、廃棄することなく永久に使えます。SDGsにもかなったMOTOのセラミックフラワーホルダーをもっと世に広めて、多くの方に使っていただけるように、これからもいろいろなところに露出することにチャレンジしていきたいと思います。こちらのイベントも手ごたえを感じました。